2015年3月9日月曜日

2. 脳卒中による失語症の言語機能回復の核磁気共鳴神経画像の進歩:技術のレビュー

脳卒中による失語症の言語機能回復の核磁気共鳴神経画像の進歩:技術のレビュー




































抄録
2つの磁気共鳴神経画像技術の進歩,つまり機能的MRI(fMRI)と拡散テンソル画像(DTI)は,近年になって臨床に指向した研究に用いられるようになり,それぞれ脳卒中失語症後の脳の機能・構造の適応変化の研究する上で大いに有望である.このような機能的・構造的神経可塑性は,言語機能の回復の背景にあると考えられており,治療介入の文脈とともに,あるいは自動的に生じる.fMRIを用いて,脳の活動を画像化できる.自動的な脳の活動は,多数の脳のネットワークに存在し,安静時のfMRIとして評価され,言語に関連した脳の活動(task-based fMRI)は対象にスキャン中に言語課題を実行させて評価する.DTIを用いると,背側・腹側言語経路や交連線維のような白質の経路を視覚化して定量評価できる.両方ともまったくの非侵襲的で,このように同じ対象で何度も評価を実施できるという,他にはない好条件がある.脳卒中後失語症の機能的・構造的な神経可塑性のさらなる知見を得るために,特定の患者群,つまり脳卒中後のいくつかの時期,言語回復の過程での最新の磁気共鳴神経画像の研究が必要である.このような研究は,言語機能の回復に役割を果たすような多くの因子の影響を明らかにする助けとなるだろう,そして失語症の治療をさらに発展させるために必要不可欠である.しかしながら,脳卒中による失語症の患者に,このような技術の適用するのは,課題がないわけではない.この記事の目的は,脳卒中後の失語の言語回復の評価におけるfMRIとDTIの方法論的な課題を議論することである.



fMRIと核酸テンソル画像の紹介である.技術的背景や限界が大まかに説明されており,この種の研究の実態を知らないとやや難しい内容ではある.
しかしながら,このような技術的なことを基本だけでも抑えておかないと,文献を読んだり,講演などで紹介されたときに,解釈を誤る可能性がある.
fMRIであれば課題の種類やパラダイム,DTIであれば,適切な領域であるかどうかなど,理解しておく基本事項は多い.

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パスワードは論文タイトルの単語の頭文字をつなげてください(大文字・小文字は区別して).
例:I Am A Doctor -> IAaD

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